DETAIL
サンカエタノ農園は、1986年にシルバ家が経営するファミリー企業「SICAFE」によって取得され、以来、ラファエル氏とカルメン夫人が中心となって運営に携わっています。農園の総面積は12ヘクタールと小規模ながら、約50％がシェードツリーに覆われており、理想的な栽培環境を実現しています。標高はおよそ1,400メートルに位置し、チェリーの成熟には時間を要するため、収穫期は1月から3月にかけて行われます。敷地内には農園マネージャー用の住居と、ラファエル氏が将来のリタイア後に利用する意向の小さな住まいが備えられています。
SICAFEは、サンカエタノ農園のほかにも、ファニー農園、ノルエガ農園、ジャノグランデ農園、シベリア農園、ディビナプロビデンシア農園を展開しています。2010年には自社ウェットミルを新設し、ペナゴス社製の環境配慮型パルパーを導入。2012年にはピニャレンセ社の設備によるドライミルも整備され、収穫後工程の管理体制が強化されました。乾燥プロセスは、スペシャルティグレードにはパティオでの天日乾燥を、コモディティグレードには機械乾燥をそれぞれ採用しています。
サンカエタノ農園では、創業以来の主力品種であるレッドブルボンに加え、イエローカツーラ、パカマラ、SL28、SL34、ゲイシャ、ジャバといった多様な品種が導入されています。なかでもSL34は、かつてフレンチミッション（ブルボン）系統に分類されていましたが、近年の遺伝子解析によりティピカ系統に由来することが明らかになりました。樹高が高く、大粒のチェリーおよび生豆を実らせるのが特徴です。
エル・サルバドル サン・カエターノ農園 SL34 ハニー 200ｇ
