品種解説ページ

弊店で過去および現在取り扱っているコーヒー品種について、各品種の風味特性や誕生・発見の背景を簡潔にご紹介いたします。品種ごとの個性や由来を知ることで、より深くコーヒーの魅力をお楽しみいただけます。

ゲシャ(ゲイシャ)1931
・品種背景
Gesha 1931は、エチオピア南西部のBench-Maji地域に位置するGesha村周辺の原生林から採取された在来種を起源とする選抜品種であり、パナマゲイシャの祖先とされる系統に極めて近い遺伝的特徴を持ちます。Gesha Village Coffee Estateが2011年以降、現地のLocal Landrace群から選抜・育成した品種のひとつで、1931年に初めてパナマゲイシャの種子が採取された年にちなんで命名されています。パナマゲイシャとの形態的・風味的類似性を重視して選抜されたことから、スペシャルティ市場では「原点回帰型Geisha」として高い評価を受けています。
・風味特性
Gesha 1931は、パナマゲイシャに匹敵する繊細で華やかなカップ特性を持ち、ジャスミンやベルガモットのようなフローラルノートに加え、ピーチやトロピカルフルーツを思わせる甘く明るい酸味が際立ちます。精製方法によっては紅茶や白ワインのような質感が現れ、特にウォッシュドやアナエロビック・ナチュラルでそのポテンシャルが最大化されます。Cup of Excellenceや品評会でも高得点を獲得することが多く、競技会向けロットとしての需要が高まっています。
・遺伝的構成
Gesha 1931は、エチオピア在来種の中でもパナマゲイシャと形態的に類似した個体群から選抜されたオリジナル品種であり、World Coffee Researchの遺伝解析においてもパナマゲイシャと高い一致性が確認されています。樹高は高く、葉先はブロンズ色を呈し、豆は縦長で大粒です。病害抵抗性は限定的で、特にコーヒーリーフラスト(CLR)やコーヒーベリーディジーズ(CBD)に対しては感受性が高いため、栽培には高度な管理が求められます。
・栽培地
Gesha 1931は、エチオピアのBench-Maji地域にあるGesha Village Coffee Estateで栽培されており、標高1,900〜2,100mの高地に位置するGori Gesha Forest内の選抜区画が主な栽培地です。火山性土壌と冷涼な気候がその品質を支えており、Gesha Village Coffee Estateでは持続可能な農法と精密なロット管理によって、安定した高品質生産を実現しています。現在では、エチオピア国内に限らず、他国の品評会向け農園でも試験的に導入が進んでいます。

ゲシャ(ゲイシャ)1956
・種背景
ゲシャ1956は、エチオピア原生種の一系統であり、マラウイにおける病害耐性品種の探索過程で選抜されたゲシャ系統のひとつです。1956年、マラウイの紅茶農園に持ち込まれたエチオピア由来の種子が起源とされており、当初は樹皮病への耐性を目的とした試験栽培が行われました。その後、1967〜1978年にかけての試験結果を経て、選抜・採用されました。パナマ系ゲイシャとは異なる系統であり、独自の育種背景を持つ品種です。
・風味特性
ゲシャ1956は、一般的なパナマ系ゲイシャに見られる華やかなフローラルノートやトロピカルな果実味とは異なり、より控えめで穏やかな風味傾向を示します。カップクオリティはエチオピアライクでありながら、明確なフローラルさや甘さは限定的で、むしろティーライクな印象や微かな乳酸的ニュアンスを持つロットも見受けられます。そのため、パナマゲイシャに期待される華やかさとは異なるキャラクターを持ち、選定や評価には慎重な検討が求められます。
・遺伝的構成
本品種はエチオピア原生種に由来するものの、マラウイにおける選抜過程で独自の特性を獲得しています。特筆すべきは、樹皮病に対する耐性を示す点であり、これは当時の育種目的に沿った成果といえます。一方で、さび病への耐性は限定的であり、パナマ系ゲイシャとは遺伝的にも形態的にも異なる系統であることが確認されています。
・栽培地
ゲシャ1956は、マラウイ国内の研究機関や農園において試験的に栽培されてきました。特にBvumbwe Research Station(ブブンブウェ研究所)において再試験が行われ、選抜が進められました。1970年代以降は、マラウイ国内の一部生産者に広く配布された記録もあり、現在でも限られた地域で栽培が続けられている可能性があります。ただし、国際市場においてはパナマ系ゲイシャほどの流通量はなく、認知度も限定的です。

パナマゲイシャ
・品種背景
パナマ・ゲイシャは、1931年にエチオピア南西部ゲシャ村で採取された原生種を起源とする品種です。この種子は、病害耐性の研究目的でアフリカからコスタリカのCATIE(熱帯農業研究高等教育センター)に導入され、その後、1963年にパナマのセラシン農園(ドンパチ農園)で栽培が開始され、2004年のBest of Panama品評会においてHacienda La Esmeralda農園が出品したロットが世界的な評価を受けたことで、一躍注目を集める品種となりました。この品種は、エチオピア由来のゲシャ系統の中でも特に華やかな風味特性を持つ個体群から選抜されたものであり、後年Gesha Village Coffee Estateが選抜したゲシャ1931とは形態的・風味的に近い関係にあります。
・風味特性
パナマ・ゲイシャは、スペシャルティコーヒー市場において最も高い評価を受ける品種のひとつです。その風味は非常に華やかで、ジャスミンやベルガモットを思わせるフローラルノート、トロピカルフルーツのような甘く鮮やかな香味、そして明るく洗練された酸味が特徴です。口当たりはシルキーで、後味にかけても透明感と複雑さが持続します。これらの要素が高次元で調和することで、パナマ・ゲイシャは品評会や競技会において常に高得点を獲得しています。
・遺伝的構成
本品種は、エチオピア原生種に由来するゲシャ系統の中でも、特にPanama Geishaと呼ばれる選抜群に属します。1931年に採取された種子が中米に渡り、複数の研究機関を経てパナマに導入された過程で、病害耐性や形態的特徴を持つ個体が選抜されました。Gesha Villageが選抜したゲシャ1931は、この1931年採取の原種に由来する個体群の中から、Panama Geishaに類似した形態と風味を持つものを選抜したものであり、両者は遺伝的に近縁である可能性が高いとされています。ただし、正式なDNA解析による同一性の証明はなく、現時点では形態学的および官能的な類似性に基づく関係性とされています。
・栽培地
パナマ・ゲイシャは、主にパナマ西部のボケテ地域やヴォルカン高原など、標高が高く冷涼な気候を持つ地域で栽培されています。代表的な生産者としては、Hacienda La Esmeralda、Janson、Lamastusなどが挙げられ、これらの農園では精緻な栽培管理と高度な精製技術によって、品種のポテンシャルを最大限に引き出しています。現在では、パナマ国内にとどまらず、コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、エチオピアなど世界各地でも栽培が試みられており、品種としての国際的な展開が進んでいます。

シドラ種(Sidra)
・品種背景
エクアドルのネスレ試験農場で開発された品種。かつてはティピカ×レッドブルボンの交配種とされていたが、現在はエチオピア原生種系統と判明。
・風味特性
フローラルで果実感が強く、甘さと質感に優れたカップ。ゲイシャ種に近い印象を与えることもある。
・遺伝的構成
エチオピア原生種(Local Landrace)系統。従来の交配説は否定されている。
・栽培地
主にエクアドルやコスタリカの高地農園。

ティピカ・メホラード種(Typica Mejorado)
・品種背景
エクアドル・ピチンチャ地方のネスレ試験農場で開発されたティピカ改良系統。長らく正体不明だったが、近年の解析で交配背景が判明。
・風味特性
フローラルで繊細な酸味を持ち、上品でバランスの取れた香味。ゲイシャに似た印象もある。
・遺伝的構成
エチオピア原生種 × レッドブルボン種の交配系統。
・栽培地
エクアドルやコスタリカの高地農園。

ティピカ種(Typica)
・品種背景
エチオピア原生種から派生した最古のアラビカ系統のひとつ。世界各地に広まり、他品種の基礎となった。
・風味特性
クリーンで繊細な酸味、明るい香味。標高や精製により表現力が高い。
・遺伝的構成
エチオピア原生種由来の純系統。
・栽培地
中南米、アジア、アフリカなど広範囲。

イエローティピカ種(Yellow Typica)
・品種背景
ティピカ種の果皮色変異によって誕生した品種で、赤ティピカと同様にエチオピア由来の原種系統に属します。果実が黄色く熟すことから命名され、視覚的な特徴とともに、風味の繊細さが注目されています。
・風味特性
フローラルで繊細な香りと、シトラス系の明るい酸味が特徴。赤ティピカよりも軽やかで、クリーンな印象が強く、口当たりは滑らか。焙煎によっては白桃やジャスミンのようなニュアンスが表れることもあります。
・遺伝的構成
ティピカ種(Typica系統)の自然変異による果皮色変異。アラビカ種100%で、遺伝的には赤ティピカと近縁。果皮色以外の形質はほぼ同一ですが、環境によって風味に差が出ることがあります。
・栽培地
中南米(ブラジル、ペルー、グアテマラ、エクアドルなど)を中心に栽培されており、標高1,400〜1,800mの高地に適しています。収量はやや低めで、病害虫への耐性も弱いため、管理には高度な技術が求められます。

ブルボン種(Bourbon)
・品種背景
ブルボン種は、ティピカ種の自然変異によって誕生したアラビカ系品種で、18世紀にレユニオン島(旧ブルボン島)で発見されました。その後、フランスの宣教師によって中南米やアフリカへと伝播し、世界各地で栽培されるようになりました。ブルボン系は多くの派生品種(カトゥーラ、カトゥアイ、パカスなど)を生み出しており、スペシャルティ市場においても基幹品種のひとつとされています。
・風味特性
甘みが強く、酸味は穏やかで、バランスの取れたカップが特徴です。ナッツやキャラメル、チョコレート系の香味が感じられることが多く、焙煎によってはフローラルやストーンフルーツ系のニュアンスも表れます。テロワールの影響を受けやすく、産地ごとに異なる表情を見せます。
・遺伝的構成
ティピカ種(Typica)から派生した自然変異種で、アラビカ種100%。Bourbon-Typicaグループに属し、遺伝的にはティピカと近縁関係にあります。樹勢はティピカよりもやや強く、収量も高めですが、病害虫への耐性は低めです。
・栽培地
主に中南米(エルサルバドル、グアテマラ、ブラジルなど)やアフリカ(ルワンダ、ブルンジ)で栽培されています。標高1,200〜1,800mの地域に適しており、収量は中程度。果皮色の変異により、赤・黄・ピンク・オレンジなどのバリエーションが存在します。

イエローブルボン種(Yellow Bourbon)
・品種背景
ブルボン種の果皮色変異によって誕生した品種で、ブラジルのミナスジェライス州で発見されました。赤ブルボンと比べて果実が黄色く熟すのが特徴で、視覚的にもユニークな存在です。スペシャルティ市場では、甘みの強さと明るい酸味から高い評価を受けています。
・風味特性
赤ブルボンに比べて酸味がやや明るく、甘みが際立ちます。柑橘系やストーンフルーツ系の香味が感じられ、クリーンでバランスの取れたカップが得られます。
・遺伝的構成
ブルボン種(Typica系統)の自然変異による果皮色変異。アラビカ種100%で、遺伝的には赤ブルボンと近縁関係にあります。果皮色の変化以外は基本的に同じ形質を持ちます。
・栽培地
主にブラジルで栽培されており、標高1,000〜1,400mの地域に適しています。収量は中程度で、病害虫への耐性はやや弱め。果実の色が収穫時期の判別に役立つため、収穫管理がしやすいという利点もあります。

ピンクブルボン種(Pink Bourbon)
・品種背景
ピンクブルボンは、コロンビアのウイラ県ピタリート地区などで発見された自然変異種で、赤・黄ブルボンの交雑によって生まれたと考えられています。果実がピンク色に熟すことからこの名が付けられ、近年スペシャルティ市場で高い注目を集めています。
・風味特性
フローラルで華やかな香りと、ストーンフルーツやシトラス系の明るい酸味が特徴。クリーンカップで、甘みと質感のバランスが良く、ゲイシャ種に近い繊細さを持つと評されることもあります。
・遺伝的構成
ブルボン種(Typica系統)の赤・黄変異種の交雑による自然変異。アラビカ種100%で、遺伝的には安定性に課題があるものの、選抜育成が進められています。
・栽培地
主にコロンビア南部(ウイラ県、カウカ県など)で栽培。標高1,600m以上の高地が適しており、気候や土壌の影響を受けやすく、テロワールの表現力が高い品種です。

オレンジブルボン種(Orange Bourbon)
・品種背景
オレンジブルボンは、ブルボン種の果皮色変異によって誕生した品種で、ブラジルやエルサルバドルなどで発見・選抜されました。果実が鮮やかなオレンジ色に熟すことから命名され、視覚的にもユニークな存在です。
・風味特性
赤ブルボンに比べて、より明るくジューシーな酸味を持ち、柑橘系の香味が際立ちます。甘みも強く、バランスの取れた味わいで、シングルオリジンとしての表現力が高いとされています。
・遺伝的構成
ブルボン種(Typica系統)の果皮色変異による自然派生。アラビカ種100%で、遺伝的には赤・黄ブルボンと近縁関係にあります。
・栽培地
ブラジル、エルサルバドル、グアテマラなどの中南米地域で栽培。標高1,200〜1,800mのエリアが適しており、収量は中程度。視覚的な特徴からも、競技会やスペシャルティ市場での採用が増えています。

ビジャロボス種(Villa Lobos)
・品種背景
ティピカ種の自然突然変異によって誕生した単一変異種で、コスタリカで発見・選抜されました。兄弟品種としてPache種が挙げられます。名称は「Villa Lobos=ロボス村」に由来し、Typica系統として流通しています。
・風味特性
グラッシー感が少なく、甘みが強いのが特徴。特にチェリー状態での糖度が高く、非常に甘い印象を与えます。Typica種よりもクリーンで、酸味は穏やか。フローラルやストーンフルーツ系の香味が表れることもあります。
・遺伝的構成
ティピカ種(Typica系統)の自然突然変異。アラビカ種100%。矮性傾向があり、スクリーンサイズは大きめで、Typica種に近い外観を持ちます。
・栽培地
主にコスタリカ国内で栽培されており、標高1,300m以上の高地に適しています。Typica種よりも安定した品質と収量が得られるため、スペシャルティ市場で注目されている品種です。

ビジャサルチ種(Villa Sarchi)
・品種背景
ビジャサルチは1950年代にコスタリカ・サルチ村で発見されたブルボン系統の自然突然変異種で、矮性傾向があります。
密植栽培に適しており、1970年代にはホンジュラスにも導入されました。現在ではSarchimor系統の交配親としても活用されています。
・風味特性
ブルボン由来の甘さと明るい酸味を備え、クリーンで滑らかな口当たりが特徴です。ハニー精製との相性が良く、Caturraより凝縮感があり、スペシャルティ市場では安定した品質で高評価を得ています。
・遺伝的構成
ブルボン種の突然変異で、矮性化は単一遺伝子によるものです。葉先は緑またはブロンズ色で、豆はやや小粒。病害抵抗性は低く、特にCLRやCBDへの感受性が高いため、管理には注意が必要です。
・栽培地
主にコスタリカの標高1,300m以上の高地で栽培され、風に強く冷涼な気候に適応します。ホンジュラスやニカラグアでも導入が進んでおり、生産性と品質の両立を目指す農園で選ばれています。

ムンドノーボ種(Mundo Novo)
・品種背景
ムンドノーボは、1943年にブラジル・サンパウロ州ミネイロ・ド・ティエテで発見された自然交配種です。ブルボン種とティピカ種の自然交雑によって誕生し、ブラジルのIAC(カンピーナス農業研究所)で選抜・育成され、1952年以降、国内の生産者に広く普及しました。品種名は発見地「ノーヴォ・ムンド(Novo Mundo)」に由来します。
・風味特性
カップは比較的バランスが良く、ボディは中程度からしっかりめ。酸味は穏やかで、ナッツやキャラメルを思わせる風味が感じられることが多いです。ブラジル産コーヒーらしい、落ち着いた味わいが特徴です。
・遺伝的構成
ブルボン種(Bourbon)とティピカ種(Typica)の自然交配によるアラビカ種の系統。Bourbon-Typicaグループに属し、両親の特性を受け継いでいます。樹勢が強く、収量も比較的高い一方で、さび病への耐性は低めです。
・栽培地
主にブラジル国内で広く栽培されており、標高1,000〜1,200mの中高度地帯に適応。樹高が高く、栽培管理には一定の労力を要しますが、収量性と品質のバランスに優れているため、商業的にも重要な品種とされています。中米やアフリカでも一部導入例がありますが、樹高の高さが敬遠され、普及は限定的です。

カトゥーラ種(Caturra)
・品種背景
ブルボン種の突然変異としてブラジルで発見された品種。樹高が低く、密植が可能。
・風味特性
明るい酸味と軽やかなボディ。
・遺伝的構成
ブルボン種の自然突然変異
・栽培地
ブラジル、コロンビア、エルサルバドルなど。

カトゥアイ種(Catuai)
・品種背景
カトゥーラ種とムンドノーボ種の交配によってブラジルで開発された品種。耐風性と収量性に優れる。
・風味特性
酸味は控えめで、ボディがしっかり。安定した品質。
・遺伝的構成
カトゥーラ × ムンドノーボの交配種。
・栽培地
ブラジル、中米各国。

ジャバニカ種(Javanica)
・品種背景
ジャバニカ種は、インドネシア・ジャワ島から中米(特にニカラグア)へ持ち込まれたティピカ系統の派生品種です。名称は「Java(ジャワ)」に由来し、ジャワ島経由で伝播したことに起因しており、「ジャバ」と呼ばれることもあります。スペシャルティ市場では、ゲイシャ種に似た外観と風味から注目を集めています。
・風味特性
フローラルで華やかな香りと、明るく繊細な酸味が特徴。ジャスミン、ベルガモット、ストーンフルーツなどの香味が感じられ、クリーンで滑らかな口当たりを持ちます。ゲイシャ種に近い風味構成を持つロットもあり、シングルオリジンとして高い評価を受けています。
・遺伝的構成
ティピカ種(Typica系統)の長実変異種(Longberry)に分類されることが多く、アラビカ種100%。ゲイシャ種の親戚にあたる系統とされることもあります。遺伝的にはエチオピア由来の原種に近いと考えられています。
・栽培地
主にニカラグア、エルサルバドル、グアテマラなどの中米地域で栽培されており、標高1,400〜1,800mの高地に適しています。インドネシア・ジャワ島でも原種系統としての栽培が続いており、近年ではアジア・中米双方での品種比較が進められています。

ラウリーナ種(Laurina)
・品種背景
レユニオン島で発見された低カフェイン品種。別名「ボンボン種」とも呼ばれる。
・風味特性
軽やかで甘く、繊細な酸味。カフェイン含有量が通常の約半分。
・遺伝的構成
ブルボン系統の突然変異。カフェイン合成遺伝子が欠損。
・栽培地
レユニオン島、中米の一部農園。

モカ種(Moka)
・品種背景
イエメン原産の古典品種。小粒で丸みのある豆形状が特徴。
・風味特性
濃厚なチョコレート感、スパイスやドライフルーツのニュアンス。
・遺伝的構成
エチオピア原生種に近い系統。
・栽培地
イエメン、エチオピア、一部中米農園。

ケント種(Kent)
・品種背景
インドで開発された品種。病害耐性と品質の両立を目指して選抜された。
・風味特性
バランスの取れた酸味とボディ。クリーンで安定したカップ。
・遺伝的構成
ティピカ系統をベースに病害耐性を付加。
・栽培地
インド、東アフリカ、アジアの一部地域。

SL28種
・品種背景
SL28は1930年代にケニアのScott Agricultural Laboratories(スコット農業研究所)で選抜された品種で、当初は「Tanganyika Drought Resistant(タンザニア乾燥耐性種)」と呼ばれていました。乾燥耐性に優れた特性を持ち、ケニアを代表する品種として広く普及しています。
・風味特性
カシスやベリー系の濃厚な果実味、明るい酸味、しっかりとしたボディを持ち、スペシャルティ市場では高評価を得ています。収穫初期は品質が安定しないこともありますが、樹齢を重ねることでカップクオリティが向上する傾向があります。
・遺伝的構成
Bourbon-Typica系統に属する赤実品種。近年の研究により、Bourbon系統との関連性が確認されています。
・栽培地
主にケニア国内の中〜高標高地(Nyeri、Kiambu、Meruなど)で栽培されており、乾燥にも強く、古木でも安定した収穫が可能です。

SL34種
・品種背景
SL34はSL28と同様にScott Agricultural Laboratoriesで1930年代後半に選抜された品種です。Kabete地域のLoresho Estateから持ち込まれた「French Mission」系統の樹木が起源とされます。
・風味特性
SL28に似たカシスやベリー系の風味を持ちつつ、ややボディ感が強く、酸味は穏やか。テロワールによってはフローラルな香りも現れ、バランスの取れたカップが期待できます。
・遺伝的構成
Bourbon-Typica系統に属する赤実品種。起源はFrench Mission系統とされるが、Typica系統との遺伝的近似性も指摘されています。
・栽培地
ケニア国内の高地農園で広く栽培されており、SL28と混在するロットも多く見られます。特に水洗処理設備周辺の農園での栽培が一般的です。
 

マラジッペ種(Maragogipe)
・品種背景
19世紀にブラジルで発見されたティピカ種の自然突然変異。豆が非常に大きく、「象豆」とも呼ばれる希少品種。
・風味特性
繊細でクリーンな味わい。軽やかなボディと柔らかな酸味が特徴です。
・遺伝的構成
ティピカ種の突然変異。アラビカ100%で、ロブスタの遺伝子は含まれません。
・栽培地
ブラジルをはじめ、中米各国で少量生産。病害に弱く、生産性も低いため、限定的な栽培にとどまっています。

パカマラ種(Pacamara)
・品種背景
エルサルバドルで開発された、パカス種とマラジッペ種の交配品種。大型豆で知られ、スペシャルティ市場で高い評価を受けています。
・風味特性
トロピカルフルーツ、フローラル、スパイスなど、複雑で豊かなフレーバーが特徴。カップの個性が強く、テロワールの影響を受けやすい。
・遺伝的構成
パカス種(ブルボン系) × マラジッペ種(ティピカ系の突然変異)。両親の特徴を色濃く受け継ぐ。
・栽培地
主にエルサルバドル、グアテマラ、ニカラグアなど中米地域。標高の高いエリアでの栽培が推奨されます。

マラカトゥーラ種(Maracaturra)
・品種背景
マラジッペ種とカトゥーラ種の交配によって誕生した品種。ニカラグアで発見され、近年スペシャルティ市場で注目を集めています。
・風味特性
ジューシーでフルーティな味わい。甘みが強く、明るい酸味と滑らかな口当たりが魅力です。
・遺伝的構成
マラジッペ種(ティピカ系) × カトゥーラ種(ブルボン系の突然変異)。大型豆と高収量性を兼ね備えています。
・栽培地
ニカラグアを中心に、中米各国で栽培。標高の高い地域での栽培が適しており、品質向上が期待されています。

エチオピア47種(Ethiopia 47)
・品種背景
エチオピア47種は、エチオピア在来種の中でも特に優れた風味特性を持つ個体を選抜し、ホンジュラスで栽培用に導入・育成された品種です。エチオピア由来の遺伝資源を活用しながら、スペシャルティ市場に適した品質を目指して開発されました。
・風味特性
華やかで複雑な香味が特徴。フローラル、シトラス、ストーンフルーツなど、エチオピア系らしい繊細かつ鮮明な風味が表れます。クリーンカップで、明るい酸味と滑らかな質感を持ち、シングルオリジンとして高い評価を得ています。
・遺伝的構成
エチオピア在来種(Landrace)由来の選抜系統。アラビカ種100%で、ロブスタの遺伝子は含まれていません。遺伝的多様性が高く、風味の幅と環境適応性に優れています。
・栽培地
主にコスタリカやホンジュラス国内の標高1,400m以上のエリアで栽培されており、近年では他の中米諸国でも試験栽培が進んでいます。高標高・冷涼な気候に適しており、品質の安定性と収量のバランスが取れた品種として注目されています。

エチオサル種(Ethiosar)
・品種背景
エチオピア系品種とサル種(Catimor系統)を交配したハイブリッド品種。風味と耐病性の両立を目的に開発されました。
・風味特性
エチオピア系由来の華やかで複雑な香味が特徴。フローラルやシトラス系のニュアンスを持ち、クリーンで明るいカップが期待されます。
・遺伝的構成
エチオピア系在来種 × サル種(Timor Hybrid由来)。アラビカとロブスタの遺伝子を一部含み、病害耐性を強化。
・栽培地
中南米を中心に、標高の高い地域での栽培が進む。特にホンジュラスやニカラグアなどで注目されています。

パライネマ種(Parainema)
・品種背景
パライネマ種は、ホンジュラスのコーヒー研究機関「IHCAFE」によって選抜されたSarchimor系統のハイブリッド品種です。病害耐性と収量性を重視した育種の中で、T5296(Villa Sarchi × Timor Hybrid)をベースに選抜され、スペシャルティ市場でも注目されるようになりました。
・風味特性
フローラルな香りと、しっかりとした酸味・ボディを兼ね備えたバランスの良いカップが特徴。生豆はややロングビーンで、Geisha種やPink Bourbon種に似た外観を持ちます。高標高で栽培されたロットでは、複雑で明るい風味が表れ、Cup of Excellenceでも高評価を得ています。
・遺伝的構成
Villa Sarchi(Caturraの突然変異) × Timor Hybrid CIFC832/2 の交配によるSarchimor系統。アラビカ種にロブスタ由来の病害耐性を付加した構成で、根腐れ病(ネマトーダ)やさび病、コーヒーチェリーベリーディジーズ(CBD)に対して一定の耐性を持ちます。
・栽培地
主にホンジュラス国内の標高1,400〜1,700mの地域で栽培されており、近年ではニカラグアなど他の中米諸国にも広がりつつあります。高収量で管理しやすく、スペシャルティ用途にも適しているため、今後の普及が期待されています。

H1種(Centroamericano H1)
・品種背景
H1種は、メキシコ・フランス・コスタリカの共同研究機関(CATIE、PROMECAFE、CIRAD)によって開発されたF1ハイブリッド品種です。スペシャルティ市場における品質向上と、病害耐性・収量性の両立を目的として選抜されました。兄弟品種として「Milenio H10」が存在し、両者は同じ交配親を持ちます。
・風味特性
フルーティかつクリーンなカップが特徴。プラム、ピーチ、チェリーなどのストーンフルーツ系の風味に加え、マンゴーやパイナップルといった南国系のニュアンスも感じられることがあります。
・遺伝的構成
交配親は「Sarchimor(サルチモール)」と「Rume Sudan(ルメ・スーダン)」で、アラビカ種の中でも病害耐性と風味特性を兼ね備えた組み合わせです。F1ハイブリッドとして、初代交配による遺伝的多様性と活力(ヘテローシス)を持ちます。
・栽培地
主に中米(コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス)で栽培されており、標高1,400〜2,000mの高地に適しています。生産性が高く、カップクオリティも安定しているため、近年ではスペシャルティ市場での採用が増加しています。

カネフォラ種(Coffea canephora)
・品種背景
カネフォラ種は、アラビカ種とは異なるコーヒーの主要品種で、一般的には「ロブスタ種」として知られています。原産地はアフリカ中部で、20世紀以降、病害耐性と高収量性を理由に世界各地へ広まりました。商業的にはインスタントコーヒーやブレンド用途での使用が多く、近年では一部の品種がスペシャルティ市場でも注目されつつあります。
・風味特性
一般的にアラビカ種に比べて苦味が強く、ボディが重厚で、カフェイン含有量が高い傾向があります。風味はウッディ、アーシー、穀物系のニュアンスが中心ですが、選抜された品種や適切な精製処理によって、チョコレートやナッツ、スパイス系の複雑な香味を持つロットも存在します。
・遺伝的構成
カネフォラ種はアラビカ種とは異なる遺伝的系統で、染色体数も異なります(アラビカ種が44本に対し、カネフォラ種は22本)。そのため、両者の交配は困難ですが、近年ではハイブリッド種(例:アラモーサ種など)を通じた交配研究も進んでいます。代表的なカネフォラ系品種には「コンゴニロン(Conilon)」「Nganda」「Kouillou」などがあります。
・栽培地
主な栽培地はベトナム、インドネシア、ブラジル、ウガンダなど。特にベトナムは世界最大のカネフォラ種生産国として知られています。標高の低い地域でも栽培可能で、病害に強く、高温多湿な環境に適応します。収量が高く、機械化にも対応しやすいため、大規模農園での導入が進んでいます。



 

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ポスト便は専用のコーヒー袋にコーヒー豆を封入してのお届けとなります。詳しくはポスト便、お急ぎポスト便などの投函型発送専用コーヒー袋についてをご覧ください。

配送料
全国一律1通(500g以内)※200円でご利用いただけます。
最大2通(1000g)※までご利用頂けます。
税込みお買い物合計3,580円以上でポスト便送料を当店負担とさせていただきます。

詳細はこちらをご確認ください。

返品について

不良品
○ 商品については万全を期してご用意させて頂きますが、万一商品が破損・汚損していた場合、またはご注文商品と異なる場合はすぐにご連絡の上、送料着払いにてご返送をお願いいたします。

またそのような場合は、不良確認後2日以内に新しい商品を再発送させていただきます。

○ コーヒー豆は、焙煎後に鮮度の劣化が始まる“生鮮食料品”と考えますので、“破損や汚損がみられる場合”や、“注文商品と異なる商品が届いた場合”以外の返品はすべてお断りいたします。

また、止むを得ず返品希望のお客様は別途ご相談下さいますよう、お願い致します。

※備考 商品ラベルは基本的に個々の商品名のラベルを商品袋にお付けいたしておりますが、まれに在庫を欠くことがございます。その場合生産国等シールで代用させていただくことがございます。

返品期限
○ すべての商品におきまして、下記の場合の返品はお断りさせて頂きます。

�,�客様の心変わりによる返品
�⊂椶靴ぞι弊睫世鮓�ずに思い違いによる返品
�J�数回による返品
�ぐ貪戮柑藩僂砲覆譴蕕譴疹ι覆諒嵒�
�イ�客様の責任による破損・故障による返品
��商品到着後8日以上経過した商品の返品。

○ 返品の場合は下記の連絡先にご連絡を入れた後に、発送をお願いいたします。
返送先 香川県木田郡三木町池戸2309
細川珈琲 TEL087-898-7899

お客様の御都合でのご返品の場合は往復の送料と、代金引換でのご注文の場合は代引き手数料もちょうだいさせていただきます。

ご連絡なしに商品が返品された場合は、こちらも受け取ることができませんので必ず御連絡をお願いいたします。
返品送料
万一発送中の破損、不良品、あるいはご注文と違う商品が届いた場合は、商品到着後3日以内にメールまたは御電話にてご連絡いただき、送料着払いにてご返送願います。


※ご注文間違い、思っていた感じと違うなど、お客様の理由によるご返品はお受けできませんので、ご了承下さい。

お支払いについて

クレジットカード決済
以下のカードブランドでのお支払いが可能です。

クロネコwebコレクト クレジットカード払い
PayPay
PayPayアカウント、PayPayアプリからお支払いいただけるPayPay決済がご利用いただけます。
詳細はこちらをご確認ください。


Amazon Pay
Amazonのアカウントに登録された配送先や支払い方法を利用して決済できます。
詳細はこちらをご確認ください。
楽天ペイ
楽天アカウントからお支払いいただける、楽天PAYがご利用いただけます。
詳細はこちらをご確認ください。

楽天ペイ

銀行振込
支払期限について
銀行振込のお支払期限は、ご注文日の30日後となります。
お支払い期限を超過した場合は、お支払いができなくなります。
その際、ご注文は無効となり、再度ご注文いただく必要がございます。

まとめ払いについて
誠に恐れ入りますが銀行振り込みによる、まとめ払いはご遠慮いただいております。
銀行振込は、1受注毎に口座情報が発行されるため、複数受注の際、1口座にまとめて入金されますと、正常にお支払情報が更新されない可能性がございます。


出荷タイミングについて
代金お振り込みの確認がとれ次第、最短にて出荷いたします。
日時指定をいただいている場合、ご入金のタイミングによっては、ご希望の日時にお届けできない可能性がございます。
お急ぎの場合は、クレジットカード、paypay、楽天pay、GMO後払い、代金引換をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
GMO後払い
お客様の手元に商品が到着した後に代金をお支払いいただく決済方法です。
詳細はこちらをご確認ください。


コンビニ払い(前払い)
下記のコンビニエンスストアでお支払いが可能です。
詳細はこちらをご確認ください。

代金引換
宅急便コレクト
お買い物合計金額5,000円(税込み)以上で手数料無料。
お買い物合計金額5,000円(税込み)以下は手数料430円を頂戴いたします。
代金引換はクロネコヤマト発送でのみご利用いただけます。